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11月のアートウィーク東京の開催期間中に国際文化会館で実施する異種間クロストークでは、アートデザイン部門ディレクター・長谷川祐子のモデレーションのもと、世界的に注目されている二つの重要テーマを二日間にわたり掘り下げます。
11月5日のテーマは、日本のアニメーションとアメリカ経済の関係です。
今年アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされ、「プリキュア」シリーズをはじめ長く日本のアニメ制作現場を牽引してきた鷲尾天プロデューサーと、国内外の政治・経済・文化を鋭く分析するジャーナリストであり、音楽家としても国境を越えて活動するモーリー・ロバートソン氏を登壇者に迎え、変化の激しい現在のアメリカ経済と、その影響を受けるエンターテインメント業界の関係についてお話しいただきます。アニメーション制作の現場を知ることで見えてくる視点と、日本国内での動きだけでなく世界全体から俯瞰することで見えてくる視点がクロスします。これまで日本が培ってきた文化的資産をどのようにして守り、次世代に向けてどのように育んでいくべきなのか、お二人の対話から考えていきます。
ジャンルを超えた知の交流が、新たな視座とインスピレーションをもたらす2日間。日本発のグローバルな対話に、ぜひご期待ください。
日時: 11月5日(水)3:00 ~4:00 pm (開場:2:30 pm)
会場: 国際文化会館 地下1F 岩崎小彌太記念ホール
スピーカー: 鷲尾天(プロデューサー)、モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト・音楽家)
モデレーター: 長谷川祐子(国際文化会館アートデザイン部門ディレクター)
言語: 日本語
参加費:一般3,000円、国際文化会館会員2,000円、学生1,500円
*会員配偶者・パートナーの方も会員チケットをお求めください。その他の会員ご同伴者様は一般価格で承ります
登壇者プロフィール
鷲尾天 (プロデューサー)
東映アニメーション株式会社 執行役員、企画部 エグゼクティブプロデューサー、製作部 部長。1965年秋田県秋田市生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。三省堂、秋田朝日放送を経て1998年東映動画(現東映アニメーション)入社。2004年「ふたりはプリキュア」を立ち上げ、2008年「Yes!プリキュア5GoGo!」まで5年間プロデューサーを務めた。2015年からは統括としてプリキュアシリーズに関わり、現在までTVシリーズ22作品、映画33作品が製作されている。他に「怪談レストラン」「トリコ」「おしりたんてい」「銭天堂」「科学×冒険サバイバル!」などを立ち上げた。2024年に短編アニメーション「あめだま」を製作。世界各地の映画祭で7冠を獲得。2025年 第97回米アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされる。
モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト・音楽家)
日米双方の教育を受け富山県高岡高校卒業したのち、1981年に東京大学とハーバード大学に現役で同時合格する。日本語で受験したアメリカ人としてはおそらく初めての合格者。東京大学、ハーバード大学に加え、MIT、スタンフォード大学、UCバークレー、プリンストン大学、エール大学にも同時合格。東京大学を1学期で退学し、ハーバード大学に入学。電子音楽とアニメーションを専攻。アナログ・シンセサイザーの世界的な権威に師事し、1988年ハーバード大学を卒業。2018年に内閣省「COOL JAPAN」官民連携プラットフォーム総会 登壇、2019年には東京新聞 イメージキャラクターを務める。2021年から現在まで富山県氷見市 政策参与 任命されている。またドラマにも積極的に出演をしており、2021年NHK大河ドラマ「青天を衝け」マシュー・ペリー役として、また2024年にはWOWOW「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」エディ・ダン役として出演。2024年には書籍「日本、やばい。いいねとコスパを捨てる新しい生き方のススメ」文藝春秋 刊行。