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徐甜甜 氏登壇 Architalk 講演会
「万物~生きたシステムとしての建築」
国際文化会館では、2016年より「建築」を通して現代社会について考えるプログラム「Architalk」シリーズを展開しております。
2023年に持続可能な建築に貢献した国際的な建築家に贈られるGlobal Award for Sustainable Architectureを受賞し、中国の建築家でいま最も注目される徐甜甜さんをスピーカーにお迎えした、「万物~生きたシステムとしての建築」と題した講演会を開催いたします。ゲストコメンテーターに、塚本由晴(建築家/東京科学大学教授)をお迎えします。
「建築とは、景観、文化的伝統、地域経済、そして万物を統合する、地域の文脈に組み込まれた生きたシステムといえます。全ての物事の一体性と相互依存性を強調する道教の “万物斉同”(宇宙)の思想のように、私たちの建築環境は、社会的、経済的、生態学的な枠組みを包含する相互連結システムであり、自然と人間との関係や、私たちの文化的そして祖先からのつながりを再確認させてくれます」と語る徐さん。
都市部への人口流出で過疎化が進む地方。その解決のため、建築を通じた地域の再活性化や新しい観光の創出を試みる徐さんに、建築で文化と産業を結びつける可能性についてお話しいただきます。
Architalk 講演会
「万物~生きたシステムとしての建築」
日時 | 3月7日(金)6:30~8:00 pm ※6:00 pm 開場 |
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スピーカー | 徐甜甜(建築家/DnA_デザイン・アンド・アーキテクチュア代表) |
ゲストコメンテーター | 塚本由晴(建築家/東京科学大学教授) |
モデレーター | 長谷川祐子(国際文化会館アートデザイン部門ディレクター/金沢21世紀美術館館長) |
参加費 | 一般 3,000円 / 会員 2,000円 / 学生 1,500円(要予約/先着順) |
用語 | 日本語・英語(同時通訳付き) |
会場 | 国際文化会館 |
主催 | 公益財団法人国際文化会館 |
助成 | MRAハウス、住環境財団 |
プロフィール
徐甜甜(建築家/DnA_デザイン・アンド・アーキテクチュア代表)
DnA_Design and Architectureの代表。徐氏は中国の農村活性化プロセスに幅広く携わってきた。氏の画期的な「建築鍼灸」は、中国の農村の社会的・経済的活性化に対する総合的なアプローチであり、国連ハビタットによって「都市と農村の連携に関するインスピレーション・プラクティス」のケーススタディに選ばれている。作品には、松陽県における工場のモダンリノベーションや記念ホールのデザインによる地方ツーリズムの促進、北京郊外のアーティストコミュニティであるSongzhuang Art Colonyのアートセンターのデザイン、福建省の客家土楼のリノベーション、浙江省にある長江をまたぐ橋の再構築など、地方におけるコミュニティの再構築と活性化を主眼としているものが多数。2006年と2008年のWA China Architecture Award、2008年のArchitectural League New York’s Young Architects Award、2009年のArchitecture RecordによるDesign Vanguard Award、2019年のMoira Gemmill Prize for Emerging Architect、2023年のGlobal Award for Sustainable Architectureなど数々の賞を受賞。2020年にはアメリカ建築家協会の名誉フェローに任命された。ハーバード大学大学院で都市デザインにおける建築学修士(MAUD)。清華大学で建築学士を取得。
塚本由晴(建築家/東京科学大学教授)
塚本由晴(建築家/東京科学大学教授)
1992年、貝島桃代とアトリエ・ワンを設立。東京科学大学院教授。ハーバード大学GSD,UCLA,コロンビアGSAP、コーネル大学、デンマーク王立アカデミーなどで客員教授を歴任。建築、公共空間、家具、現地調査、教育、美術展、キュレーション、執筆など、さまざまな分野で活動。すべての作品は「ふるまい学」と呼ばれる理論に基づいており、地域資源をより利用しやすくすることでコモンズの再構築を目指す。2022年、ウルフ賞ローラン賞(建築部門)受賞。