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2025年9月5日、国際文化会館(IHJ)は日本医療政策機構(HGPI)と共催で、ブラウン大学公衆衛生大学院のアシシュ・ジャー院長ほかをお招きし、バイオセキュリティ、早期警戒のためのBioRadar、パンデミックへの備えに関する専門家ラウンドテーブルを開催しました。
本ラウンドテーブルではブラウン大学公衆衛生大学院長であり、米国ホワイトハウスで新型コロナウイルス対策調整官(2022年4月~2023年6月)を務められたアシシュ・ジャー院長の基調講演に続いて、以下3名の第一線の専門家との意見交換が行われました。
- ステファニー・サキ博士(ブラウン大学公衆衛生大学院 グローバルヘルスセキュリティ上級特別研究員/前ホワイトハウス・グローバルヘルスセキュリティ調整官)
- ニッキ・ロマニク博士(ブラウン大学公衆衛生大学院 グローバルヘルスセキュリティ上級特別研究員/前ホワイトハウス・パンデミック準備・対応政策室 副室長)
- アンディ・ウェバー氏(CSR上級研究員/元米国防総省 核・化学・生物防衛担当次官補)
本ラウンドテーブルには、政府、学界、民間から約40名の実務家・専門家が参加し、バイオセキュリティおよび保健システムを強靭化するための実践的なアプローチについて議論が交わされました。具体的にはバイオサーベイランス、感染症など生物学的脅威の早期検知、迅速診断、ワクチン・治療薬・医療機器など医療対策の開発、そして健康危機時における効果的な対外コミュニケーション等について自由闊達な意見交換が行われました。またBioRadarといった早期警戒の構想の可能性や、政官財学の国際協力、特に日米連携の重要性についても意見を交わしました。
開会にあたり、国際文化会館 理事長の近藤正晃ジェームスは、ブラウン大学および日本の専門家の皆様の来館を歓迎するとともに、日本を代表する医療政策のシンクタンクである日本医療政策機構と国際文化会館が、公衆衛生や健康安全保障の領域で協働していくことの重要性について触れました。
ラウンドテーブルでは日本医療政策機構 代表理事の乗竹亮治氏も、安全保障の視座が不可欠になりつつある感染症対策をはじめとした医療政策において、地政学や地経学領域で専門性とシンクタンク機能を持つ国際文化会館と、今後とも協働し、多様なプログラムを合同で企画していくことを提案いたしました。
続いて閉会の辞では、武見敬三 前厚生労働大臣がご挨拶され、議題テーマの内容面での示唆とともに、国際文化会館と日本医療政策機構による本ラウンドテーブル共催への謝意が述べられました。








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