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-Geoeconomics地政学・国際関係・地域研究

2023.05.16

広島から核の国際秩序再構築に向けた行動を(地経学ブリーフィング)

【連載第3回:G7広島サミットの焦点】G7広島サミットは、ロシアのウクライナ侵略によって国際秩序が根幹から揺らぐ中、「力による一方的な現状変更の試みや核兵器による威嚇、その使用を断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くというG7の強い意志を力強く世界に示す」歴史的な機会となる。最初の被爆地である広島に、招待国のインドを含め、核保有国7カ国の内の4カ国(米英仏印)が会し、核兵器のない世界に向けた取り組みと現実的な核抑止の両立について意見が交わされる。ゼレンスキー大統領も岸田文雄首相の要請を受けオンラインで参加する。ロシアによる核兵器の恫喝に屈せず、ロシアの侵略と戦っているウクライナを全面的に支持し、プーチン大統領にいかなる形であれ核兵器の発射ボタンを押させないことが必要だ。岸田首相は議長として、「ヒロシマ・アクション・プラン」をG7共通プランに位置づけ、核の国際秩序の回復に向けた新たな一歩を踏み出さなければならない。

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