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-Geoeconomics地政学・国際関係・地域研究

2023.05.09

日本は「G7の結束」を強化することができるのか(地経学ブリーフィング)

【連載第2回:G7広島サミットの焦点】2023年、日本は議長国として7回目のG7広島サミットを開催することになる。G7サミットのこれまでの歴史を回顧すると、日本が何度か重要な貢献を行った機会があった。そのひとつが、今から40年前の1983年5月にアメリカで開催されたウィリアムズバーグ・サミットであった。このとき、西側諸国はソ連の挑戦を前に動揺し、米仏間では亀裂が広がっていた。そのようななかで、G7の結束の強化に貢献したのが日本であった。このときの日本の首相は、中曽根康弘であった。中曽根はそれまでの多くの前任者と異なり「大統領型」の政治指導を目指し、外交においても自らが先頭に立って指導する姿勢を示していた。同時期に首相を務めて中曽根とも親しい関係にあったイギリスのマーガレット・サッチャー首相は、「私が首相を務めていた間に出会った日本の指導者のなかで、おそらく一番、いいたいことをはっきりという『西洋的な』人だったと思う」と回顧している。

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