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2026.04.22

カナダの対中関係の再調整:北米ミドルパワー国の地経学リスクヘッジ(地経学ブリーフィング)

カナダのマーク・カーニー首相は、2026年1月20日のダボス会議(世界経済フォーラム年次総会)で、大国の威圧的な外交に対し、それに対抗するためにもミドルパワー諸国の連携を主張し、世界中から注目された。それに先立ち、同国の首相として8年以上ぶりに訪中したカナダの一連の動きは、日本では賛否両論ある。ダボス演説では、一部で「ミドルパワーが重要」と説きながらも「中国と新たな戦略関係を結んだ」ことをカナダの外交的取り組みの成果として言及し、「対中融和」「米国離れ」といった批判的評価も呼んでいる。しかし、その対中関係の調整の実態は、カナダの置かれた米国への依存構造と不安定なトランプ政権との関係という条件にあって、慎重なリスク管理のもとで行われている地経学リスクのヘッジ策と捉えられるものだろう。