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-Geoeconomics地政学・国際関係・地域研究

2026.03.25

なぜ経済安保が米国の国家安保戦略となったのか(地経学ブリーフィング)

2025年12月に発表された、米国の国家安全保障戦略(NSS)では、冷戦後の米国の戦略は、世界の問題を米国が一国で引き受けるという「誤った」戦略であったと断定し、グローバルな支配的地位を放棄することを明示的に宣言した。そして米国の安全保障を米本土の防衛を軸に、西半球における「モンロー主義のトランプ補論(Trump Corollary to Monroe Doctrine)」、トランプ大統領本人はこれを「ドンロー主義(モンロー主義とファーストネームのドナルドを組み合わせた造語)」と呼び、西半球優先の戦略に組み替えると宣言した。米本土における最大の脅威はラテンアメリカ諸国から押し寄せる難民・不法移民と違法薬物であり、西半球を安定させることで、これらの脅威を排除することを目指している。