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-Geoeconomics地政学・国際関係・地域研究
2024.08.28
米国大統領選挙を注視する日本の自動車産業(地経学ブリーフィング)
日本の基幹産業である自動車産業では構造変化が起きており、気候変動対策としての二酸化炭素排出規制に対応する電動化(EV化)と自動運転・先進運転支援システム(AD/ADAS)のための知能化が進められてきた。この流れは自動車を、バッテリーとモーターで構成され、ソフトウエアが規定するマシンへと再定義している。自動車産業は環境政策(主に二酸化炭素排出規制)、ソフトウエアと半導体のサプライチェーン、関税政策といった要因に影響を受けており、日本の自動車産業も例外ではない。
日系自動車メーカーにとって米国市場は4割以上のシェアを占める重要な地域である。中国自動車メーカーが東南アジアでEVのシェアを拡大しており、米国市場は日系自動車メーカーが守るべき市場となっている。2024年11月の米国大統領選