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アートコレクターのための学校
国際文化会館では、日本から志あるコレクターを育成するため、アートデザイン部門ディレクターの長谷川祐子による、「アートコレクターのための学校」を開校することになりました。
「アートコレクターのための学校」では、これからの時代を担うコレクターに向けて、アートの価値の捉え方や美術史の流れ、そして自分自身のコレクションをどのように築くかを学ぶ機会を提供します。
アートコレクターのための学校「グローバル編」
2025年4月開講! 募集要項公開
校長:長谷川祐子(国際文化会館アート・デザイン部門ディレクター、金沢21世紀美術館館長)
概要:
2000年代に入ると、グローバリズムの影響を受け、美術史も多文化的(multicultural)な視点で捉えられるようになりました。主要な美術史の流れを理解し、特に近現代において西洋美術史がどのように価値を築いてきたのかを知ることは重要です。一方、西洋一元的な価値基準だけではなく、多様な価値も共存する時代となった今、現代アートのコレクションにおいても、単一の価値基準に依存せず、より広い視野でアートの選択と評価を行うことが求められています。このような背景の中で、現代のコレクターは、複雑な諸相を読み解き、自分自身でアートの価値を判断しなければなりません。この学校では、コレクターとしての視点を養い、3つのS(Style, Story, and Sensibility)を通じて、自分のテイストを明確にし、アートを通じて自身の内面を表現する方法を学びます。
今回主な対象としているのは、アートコレクションに対して一歩踏み込んだ姿勢を持つアントレプレナー(起業家)の方々です。彼らは自身の価値観やライフスタイルに基づいて、どのようにコレクションを展開していくかを判断し、アートの世界に新たな価値を創出しようとしています。コレクターとしての活動は、単なる美術品の収集に留まりません。それ自体が美術史の一部となり、歴史を語り、形作るものです。コレクター自身がその一部として、美術の歴史に対して積極的に関与し、社会貢献へと繋がる意識を持つことが求められます。従来の「属人化された」コレクション活動を超えて、個々のコレクションがどのように社会に貢献する在り方を探求します。
質疑応答を含む90分のセッションでは、長谷川ディレクターを筆頭に講師陣から直接アートの世界観やコレクション活動に関する実践的な知見を提供します。さらに、グローバルアートの視点として、アフリカや南米のアートについても学び、実際に動画などでアーティストや専門家に話していただく機会を設けます。アートコレクションを通じて、自身の表現力を高め、社会貢献へと繋がる活動をしていきたいという熱い想いを持った皆様にとって、有意義な学びの場となることでしょう。
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日時:全六回を予定(4/25開講)
カリキュラム及び日程:毎月原則最終金曜 7pm~。詳細はPDFをご参照ください。
受講料:50万円(不課税、全6回+オプション1回)
会場:国際文化会館2階
応募締め切り:3月31日
参加資格:美術コレクションをもっている方、これからコレクションを始めようと考えている方
定員:10~12名
応募方法:紹介制。紹介者のお名前、本人の関心分野と期待することなど(200~400字程度)、簡単なプロフィールを、プログラム部門のお問い合わせフォームからお送りください。件名は「アートコレクターのための学校」としてください。
事務局からのお返事、および授業料の納金確認をもって申し込み完了とします。支払い方法は追ってご連絡いたします。
用語:日本語