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-Geoeconomics地政学・国際関係・地域研究

2025.02.05

米海軍が直面する戦略資源配分の課題 -核と通常戦力をめぐるディレンマ(後瀉 桂太郎・地経学ブリーフィング)

米軍は2025年1月現在、事実上の三正面作戦を余儀なくされ、オペレーションの継続に苦心している。欧州戦域では長期化するウクライナ戦争とロシアとの対立があり、同時に中東ではイスラエル・ハマス間の紛争に加え流動化するシリアを含む不安定な情勢が継続する。米海軍は欧州方面でロシアに対する牽制として展開していた空母打撃群(Career Strike Group: CSG)を当面の間地中海東部など中東情勢を念頭において行動させなければならない。そして、米海軍にとっての三つ目の正面となるアジアでは、最大の競争相手である中国の海洋進出に対し長期的に対峙する必要がある。

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