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-Geoeconomics地政学・国際関係・地域研究

2025.01.29

トランプ政権は米軍の多正面資源分散を解消できるか(地経学ブリーフィング)

ウクライナで熱戦が繰り広げられ、中東でも不透明性が残り、台湾を巡って軍事的緊張が高まる中、これら3つの正面に関与する米国の力の相対的な低下が懸念されている。第一次トランプ政権で、米国の戦力整備目標は、二正面作戦から、一つの戦域に対応しつつ他の正面では抑止に徹するとの「一正面作戦」に対応する能力の保有へ転換したとされる。その中で重視されたのが中国との大国間競争である。しかし実際にはその後、ロシアのウクライナ侵略と中東動乱を受けて、両地域への前方展開戦力は大きく増強され、対中シフトは抜本的には進んでいない。

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