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-Geoeconomics地政学・国際関係・地域研究

2025.10.04

シリコンバレーと移民政策:テクノロジーの未来を決める「ディール」 (手塚 沙織・地経学ブリーフィング)

シリコンバレーのグーグル本社のオフィスに足を踏み入れると、アジア系のエンジニアが多いことに気づく。同社の報告書を覗くと、従業員のおよそ半分がアジア系だと記される。これはグーグルに限らず、偶然でもない。メタ(旧フェイスブック)などIT企業の本社が置かれるシリコンバレーの住民の人種別マジョリティは、アジア系である。同地域の住民の人種構成の変化は、1990年以降、急激に変化し、1990年は白人が59%とマジョリティを占め、アジア人は17%だったが、2010年には白人が37%へと減少する一方、アジア人は30%まで増え、2023年には白人が30%と減少を続ける中、アジア人は37%と増加を続け、マジョリティとなった[1] 。