Trilateral Commission 三極委員会

三極委員会とは

三極委員会(Trilateral Commission)は、1973年に日本・北米・欧州の各界を代表する民間指導者が東京に集まり、「日米欧委員会」として発足しました。その後、国際情勢の変化やグローバリゼーションの進展に伴い参加国が増え、欧州では90年代半ばに中欧諸国が参加し、北米では2000年にメキシコが新たに参加しました。アジア太平洋地域においても2000年以降、参加国を日本以外のアジア太平洋地域に拡大することとなり、日本委員会はアジア太平洋委員会に拡大され、日本語名称は「日米欧委員会」から「三極委員会」に改称されました。

ミッション

三極委員会は、北米・ヨーロッパ・アジア太平洋地域の民間有識者が集い、国際的な協力と対話を促進することを目的とした非政府組織です。その主なミッションは、グローバルな課題に対して三極間の相互理解と連携を深め、多国間主義に基づく安定した国際秩序の構築に貢献することです。1973年の設立以来、政治・経済・環境等地球規模課題を含む幅広い分野で政策提言を行い、政府の枠を超えた自由な議論の場として重要な役割を果たしています。年に一度、三地域の委員が参加する「総会」、そして、年に一度、各地域別の委員が参加する「地域会合」が開催されます。三地域それぞれの委員会のうち、アジア太平洋委員会は、1973年の設立以来、日本に事務局があります。

主要な活動

【年次総会】

年次総会は、アジア、欧州、北米の3地域による持ち回りで毎年一度開催されます。この総会は、世界情勢、外交政策、地球規模課題などの時局的なテーマに加え、それぞれの地域や開催国の社会・文化的背景を踏まえたパネル・ディスカッションや意見交換が行われる場でもあります。加えて、社会構造の変化や価値観の多様化、各国の歴史的・文化的背景を踏まえた議論も行われており、これらを通じて異なる文化間の相互理解を深め、国際的協調と平和の理念を支える精神的基盤の共有が図られております。開催国の文化的伝統や社会的文脈を尊重しながら行われる意見交換は、現代社会が直面する複雑な課題への対応において、きわめて意義深いものであり、各国の相互理解と信頼の醸成に寄与する場となっております。

ワシントン総会

ワシントン総会

・過去の年次総会はこちら
次回年次総会:『2026年東京総会』の特設ページはこちら

【地域会合】

年次総会に先立ち、毎年一度秋に各3地域それぞれで地域会合を開催しています。

・過去の地域会合はこちら

【調査報告】

年次総会、地域委員会、三地域が協力して行う研究活動による成果は出版物として発行され(不定期)関係国政府・民間指導者に広く配布されます。

リーダーシップ

新浪 剛史 アジア太平洋委員長

三極委員会は、アジア太平洋、北米、欧州の民間指導者が対話を通じて相互理解を深め、平和で持続可能な未来の実現に貢献することを目指してきました。

今日、私たちが直面する複雑な課題に対して、地域を超えた協力と建設的な対話はこれまで以上に重要です。若い世代の声にも耳を傾けながら、多様な視点を取り入れ、共に解決策を模索していきたいと考えています。

北米委員会

メーガン・オサリバン
委員長
ヘルミニオ・ブランコ・
メンドーサ

副委員長
ジェフリー・シンプソン
副委員長
リチャード・フォンテーン
ディレクター

アジア太平洋委員会

新浪剛史
委員長
柳 津
副委員長
バリー・デスカー
副委員長
池田祐久
ディレクター

欧州委員会

アクセル・ウェーバー
委員長
モニカ・マッジオーニ
副委員長
カール・ビルト
副委員長
ヨゼフ・ブラム
ディレクター

運営

三極委員会は、会員企業・個人など民間からの寄付金をもとに、アジア太平洋・北米・欧州のそれぞれに委員会が設けられ、年次総会、地域会合はこれら3委員会が運営しております。
アジア太平洋委員会については、2025年より公益財団法人国際文化会館(IHJ)が事務局を担っています。

アジア太平洋委員会 日本事務局

公益財団法人国際文化会館
〒106-0032 東京都港区六本木5-11-16 国際文化会館内
E-mail: E-mail
Website: https://ihj.global/

関連リンク: Trilateral Commission