国際文化会館ジャーナリズム大賞とは
公益財団法人国際文化会館が主催する
「国際文化会館ジャーナリズム大賞」は、
綿密な取材やデータを元に調査を行い、
日本と多様な世界との関わりの中で生じる
新たな可能性と課題に光を当てた報道を
表彰します。

相互理解と共存・共生のあり方について
感動と洞察を与える報道を顕彰し、
日本におけるジャーナリズムのさらなる発展を
目指します。

第2回の選考基準
2024年4月1日から2025年3月31日までに
公表された日本語の報道作品
日本と世界との関わりについて、
綿密な取材や独自の視点で分析し、
社会に新たな価値をもたらした報道作品

応募概要

  • 以下の3部門について、
    部門ごとに候補記事を募集します。
  • 何れもテーマは
    「日本と世界の関わり」です。
大賞(賞金 150 万円)
「日本と世界の関わり」という観点から、日本の現代政治・経済・社会等の重要課題について、 優れた検証、調査をした報道。また、世界の中における日本の課題や挑戦に光を当て、
感動と勇気を与えた報道と作品。
  • オピニオン部門賞(賞金 50 万円)
    日本と世界の関わりについて冷静かつ広い視野で分析し、洞察に富んだ論考、論説、コラム。
  • 特別賞(賞金 30 万円)
    フリーランスや小規模メディアの
    記者等による優れた報道。
  • このほか、最終選考に残った作品(ファイナリスト)を正式に発表いたします。
  • ファイナリストの発表は「最終選考に進んだ作品」であり、「本賞の受賞(大賞・特別賞など)」を意味するものではありません。
  • 各賞へのご応募をお待ちしております。なお、選考委員会による審査では、作品を総合的に評価いたします。そのため、フリーランスや小規模メディアの方からの作品が大賞を受賞したり、大手メディアの方からの作品が特別賞を受賞したりする可能性もございます。

対象となる候補記事の条件

募集対象となる候補記事は
以下の通りとします

なお、自薦・他薦は問いません。

応募条件

  1. 対象期間:2024年4月1日から2025年3月31日までに公表された日本語の記事
  2. 応募可能な記事:
    ・書籍・映像を除く一般報道記事
    ・放送法による放送事業者のオンライン記事
    ・同一テーマの連載は1作品とみなす
  3. 応募制限:個人または取材班・グループにつき1作品(※同一組織内で複数の応募は可)
  4. 要件:
    大賞・特別賞:報道を主な職業としていること
    オピニオン部門:実務者、研究者等も応募可

応募の期間・方法

応募フォームに入力をお願いいたします。応募する記事作品はフォーム内でPDFファイルを添付してください。郵送やメールなどフォーム以外からの応募は受け付けていません。

応募フォームはこちら

応募期間

2025年2月18日(火)〜4月30日(水)23時59分(日本時間)
フォームへの入力内容
  1. 取材者・著者の情報
    (他薦の場合は被推薦者と推薦者の情報)
  2. 記事・企画名
  3. 掲載媒体名
  4. 公開日
    (連載の場合は初回の公開日が審査の対象期間であること)
  5. 記事データ
    (PDF形式で必須、郵送・メール不可)、掲載URLがある場合は添える
  6. 推薦理由(それぞれ400字以内)
    1. 記事・論説の要旨:取材テーマ、報道・論考の内容
    2. 推薦理由:
      社会にどのようなインパクトを与えたか、どのような意味で優れた報道と言えるか(スクープ性、国際性、調査の深みや徹底性、記事やオピニオンが世論にポジティブな影響を与えたり、国や自治体などの制度変革につながるきっかけになったり、など)
    3. 取材・執筆の背景(※任意):取材・執筆の背景や報道体制、プロセス、苦労した点やブレイクスルーポイントなど

選考・結果発表

最終選考会:2025年6月18日
(それぞれの賞を受賞された方、ならびにファイナリストになられた方には、6月18日夕方ごろ、ご連絡を差し上げる予定です)
受賞発表:6月下旬、当HPなどで発表
表彰式・パーティ:2025年7月14日(東京・六本木の国際文化会館)

選考委員

  • 林香里(委員長)

    林香里(委員長)

    東京大学大学院情報学環教授
    東京大学理事・副学長

  • 関美和

    関美和

    MPower Partners Fund 創業パートナー/翻訳者

  • 筒井清輝

    筒井清輝

    スタンフォード大学社会学部教授・ジャパンプログラム所長

  • 堂前宣夫

    堂前宣夫

    株式会社良品計画
    取締役会長

  • 山脇岳志

    山脇岳志

    スマートニュース
    メディア研究所 所長

  • 船橋洋一

    船橋洋一

    公益財団法人国際文化会館
    グローバル・カウンシル
    チェアマン

選考委員長挨拶

林香里
林香里
東京大学大学院情報学環教授
東京大学理事・副学長
2024年度に創設された「国際文化会館ジャーナリズム大賞」は、日本発のスケールの大きなジャーナリズム作品を称え、世界と日本の関わりに光を当てることを目的とした賞です。
現在、世界は複数の紛争を抱え、分断と対立が顕在化し、極めて不安定な状況にあります。本来、ジャーナリズムは権力や当局を監視し、国境を越えて社会のさまざまなステークホルダーをつなぐ役割を担うべき存在です。
しかし、その機能も弱体化しつつあり、特にオンラインのプラットフォーム上では、アテンション・エコノミーの影響によりフェイクニュースやヘイトスピーチが横行し、ジャーナリストへの攻撃も深刻化しています。また、ブラックボックス化した人工知能技術の利用が進む中、その影響と倫理的課題についても慎重な議論が求められています。
一方で、グローバル化の進展に伴い、日本と世界の関わりはこれまで以上に深まり、価値観も多様化しています。このような時代だからこそ、「多様性を尊重し、包容力と活力を備えた自由主義と民主主義を育むジャーナリズム」の重要性はますます高まっています。
本賞が多くの方々に関心を持っていただき、より広く認知されることで、ジャーナリズム全体の発展を後押しできるよう、審査員一同、尽力してまいります。本年も、伝統的メディア・オンラインメディアを問わず、多くの方々からのご応募を心よりお待ち申し上げております。

主催者挨拶

船橋洋一
船橋洋一
公益財団法人国際文化会館
グローバル・カウンシル チェアマン
中東やウクライナでの戦争の勃発、パンデミックの拡大、気候変動など、世界は大きく、かつ複雑な変化に直面しています。このような時代において、真実を検証し、多様な視点を市民に与えるジャーナリズムの役割が極めて重要になっています。
公益財団法人 国際文化会館は、グローバルな「知の拠点」となることを目指し、2022年7月にアジア・パシフィック・イニシアティブ(API)と合併致しました。「国際文化会館ジャーナリズム大賞」は、合併を象徴する事業として、多様な世界との対話に不可欠であるジャーナリズムの醸成を目指し、グローバルに活躍する可能性を持つジャーナリストの皆様を応援してまいる所存です。
また、この場をお借りして、本賞をご支援くださっているスポンサーの皆様に感謝を申し上げます。
公益財団法人 国際文化会館──
公益財団法人国際文化会館は、日本と世界の人々の間の文化交流と知的協力を通じて国際相互理解の増進をはかることを目的に、1952年にロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立された非営利の民間団体です。
国際文化会館のMission──
多様な世界との知的対話、政策研究、文化交流を促進し、自由で、開かれた、持続可能な未来をつくることに貢献する。

アーカイブ

2024

第1回
国際文化会館
ジャーナリズム大賞

大賞
「日本と世界の関わり」という観点から、日本の現代政治・経済・社会等の重要課題について、優れた検証、調査をした報道。

受賞

「中国に狙われた工作機械 核開発のサプライチェーンに抜け穴」を初報とする一連の報道
日本経済新聞社
代表:阿部哲也(米州編集総局部次長)
綱嶋亨(ビジネス報道ユニット、現社会・調査報道ユニット記者)
黄田和宏(データビジュアルセンター、現社会・調査報道ユニット部次長)
受賞にあたってのコメント
世界秩序はグローバルサウスの台頭など、米中の覇権争いにとどまらない新たなフェーズに入っています。さらに生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は、新たな可能性だけでなく巨大テック企業と各国政府のあつれきを生んでいます。日本が世界とどうかかわり、様々な課題をどう乗り越えるべきか、報道の役割はますます大きくなっています。取材やデータを通じ、海外にもインパクトを与えられる調査報道をこれからも目指します。

受賞

“冤(えん)罪”の深層〜警視庁公安部で何が〜
NHK「冤罪の深層」
取材班
代表:石原大史(NHK第2制作センター エキスパート)
矢内智大(NHK報道番組センター 社会番組部ディレクター)
影山遥平(NHK報道局社会部記者)
牧野大輝(NHK報道局社会部記者)
小郷恵子(NHK報道番組センター 社会番組部アシスタント・プロデューサー)
受賞にあたってのコメント
当記事は、冤罪という巨大な暴力に屈せず真相解明を訴える大川原化工機の皆様、そして巨大組織の軋轢の中でも真実を諦めなかった告発者の皆様、両者の勇気によるものです。見えてきたのは、組織内評価に飢え強引な捜査を主導した警視庁公安部幹部らの姿、そして、それらが経済安全保障という大義名分の下、歯止めが働かないまま正当化されていった姿でした。受賞をきっかけに事件に更に多くの関心が集まることを期待しております。

FAQ(よくある質問)

応募資格・対象

フリーランスや小規模メディアは特別賞にしか応募できず、受賞部門は応募時に確定しますか?
いいえ。各賞へのご応募をお待ちしております。なお、選考委員会による審査では、作品を総合的に評価いたします。そのため、フリーランスや小規模メディアの方からの作品が大賞を受賞したり、大手メディアの方からの作品が特別賞を受賞したりする可能性もございます。
日本国外で発表された応募記事も対象に含まれますか?
含まれます。ただし、日本語の記事に限ります。日本語への翻訳記事は対象外となります。
複数の記事の応募は可能ですか?
可能です。ただし、同一の個人または取材班・グループからは1作品のみの応募となります(同一組織内での複数応募は可能です)。
同一テーマの連載は複数の記事として扱われますか?
いいえ、同一テーマの連載は1作品とみなします。
書籍や映像作品は応募できますか?
いいえ、書籍・映像は対象外です。一般報道記事および放送法による放送事業者のオンライン記事が対象となります。

応募方法・プロセス

応募する部門がわかりません
ご自身が最も適していると考えた部門への応募をお願いいたします。選考委員会による審査を経て、受賞部門が変更となる可能性もございます。
郵送やメールでの応募は可能ですか?
いいえ、応募はHP掲載のフォームからのオンライン申請のみ受け付けています。
他薦の場合、何か追加で必要な情報はありますか?
はい、推薦者のご連絡先(氏名やメールアドレスなど)の記入が必須となります。

受賞後について

ファイナリストに選ばれたら必ず受賞できますか?
いいえ、ファイナリストとは「最終選考に進んだ作品」であり、「本賞の受賞」を意味するものではありません。
受賞後の対応について教えてください
受賞者・チーム、およびファイナリストの方々には、国際文化会館で開催される表彰式へのご出席をお願いしております。また、メディアインタビューなどへのご協力をお願いする場合があります。

権利・情報

応募作品の著作権はどうなりますか?
応募作品の著作権は応募者に帰属します。ただし、受賞作品は当館Webサイト、プレスリリース、SNSなど関連媒体で紹介させていただきます。
選考結果に不服がある場合は?
選考結果への異議申し立ては受け付けておりません。また、選考プロセスについてのお問い合わせにも応じておりません。
個人情報の取り扱いはどうなっていますか?
ご提供いただいた個人情報は主催者が管理し、選考や運営、関連情報のご提供の目的でのみ使用いたします。利用目的および範囲外での使用・第三者への情報提供は行いません。

【お問い合わせ先】

本賞に関するお問い合わせは、
以下までお願いいたします。

国際文化会館ジャーナリズム大賞事務局

運営団体

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